出前寿司Records

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レビュー

ピーキー・オヤナギが語るジャニーズ名曲選④V6/Sexy.Honey.Bunny!

いやあ! V6のMVが公式で見れるなんて、なんて嬉しいんだ!! というわけで、今回はV6の「Sexy.Honey.Bunny!」(2011年8月発売シングル)。 他にも紹介したい曲やV6の歴史なんかもありますが、今回はこちらを! デビュー25周年だからね! さて、この「Sexy.H…

いや、男が女々しくたっていい。Owen新作アルバム『THE AVALANCHE』レコメンド

2020年、コロナ渦巻く混沌とした6月、Owenの新作『THE AVALANCHE』が発表された。 今回はそのレコメンド記事である。 2014年に再結成し、3度の来日を果たしたAmerican Football(本来なら今年4回目の来日を予定していたがコロナの影響で延期に…)。その首謀…

2020年上半期のアルバム4選(From 名古屋)

2020年上半期が終わりますが、皆さんいかがお過ごしですか。 いいアルバムたくさんあるけど、ぶっちゃけ、今年は例のアレの影響で「もっともっと良作がリリースされるはずだったんだろう」って印象が強い。実際、リリースが遅れてしまったアルバムをいくつも…

「いま」の音楽としてSusumu Yokotaを捉えてみると

Susumu Yokota。日本語表記では横田進。今年に入ってからずっと彼の音楽が気になる。彼は既に亡くなっており、その膨大な作品群も時代の波の中にほとんど埋もれかけているように思える。そんなYokotaの作品がいま、気になってしょうがない。そこになにかがあ…

カリスマ殺人鬼カップルみたいなオルタナティヴ・ポップデュオ「Jockstrap」によるミニアルバム『Love Is The Key To The City』を言葉で表した。

伝統的な手法をもって描かれた、パンティーの油絵の上に、切り立てほやほやの左薬指がおかれているような。薄ピンクのなめらかな肌から、ロマンチックと流血が止まらない。血液なのか絵の具なのか定かではないが、キャンバスの所々にきらめく赤のしずくが小…

一度で二度美味しいユニットのベストアルバム MYTH & ROID「MUSEUM - THE BEST OF MYTH & ROID -」

MYTH & ROID / MUSEUM - THE BEST OF MYTH & ROID - MYTH & ROIDは2015年にオーイマサヨシとのユニット「OxT」や様々なアーティストへの楽曲提供等も担当しているTom-H@ckと、同じく「OxT」でも仕事をしてきた作詞のhotaruとボーカルのMayuでデビューしたユ…

地獄の門への旅路〜BAROQUE「SIN DIVISION」(2020)

はじめに 皆さんどうも。アキオです。 個人的に色々紹介したいのですが、まずはより多くの人に広まって欲しいこちらから。 BAROQUE「SIN DIVISION」(2020) I. RITUAL II. END VISION III. SIN QUALIA IV. REDME V. FALLEN VENUS VI. SUCCUBUS VII. SABBAT VI…

ピーキー・オヤナギが語るジャニーズ名曲選③少年隊/仮面舞踏会

今回紹介するのは少年隊の稀代の名曲にしてデビュー曲、仮面舞踏会です。 1985年12月12日リリース。 第28回日本レコード大賞・最優秀新人賞'86FNS歌謡祭・最優秀新人賞第17回日本歌謡大賞・優秀放送音楽新人賞 など、 デビュー曲ながらオリコンチャートでい…

CAP'N JAZZから辿る90年代EMO

EMOとは何か。EMOとは生き様だ。と言いたいがそれは答えではないだろう。 EMOとはPUNKという大きなジャンルの派生である。もっと細かく言えば、80年代後半ワシントンD.Cを中心に広がったUSハードコアが起源となり、90年代にそれらは「EMO」と呼ばれるよう…

血みどろクレイジーのダーティー・ダーク・ヒーロー「チェンソーマン」を読め!!

"そこ"に関しては個人的な感覚の話であって、故に肯定も否定もできなければされるつもりもない話なのだけれども、雑で語弊もあるやもしれない、それでも分かりやすい言い回しをするところの所謂「ロックな漫画」というものに対して俺が考えるもの、ロックを…

名古屋のインディロックが今すごい

前回、久しぶりの出前寿司Recordsへの記事投稿ということで、名古屋のシューゲイザーイベント、DREAMWAVESの感想を記事を作った。 delivery-sushi-records.hatenablog.com そして、書き終えて思った。 「今、名古屋はかっこいいバンドがいっぱいだから、誰か…

アンダーグラウンド・メロディック・デス・メタル・コンピレーションの激烈傑作!第4弾!「Melancholizer vol.4」

V.A / Melancholizer vol.4 もはや一部の"界隈"では有名な明日くんが作ったネットレーベル「Melancholizer」の名を冠する名物メロディック・デス・メタルのコンピレーションCDの第4弾が2月の終わり頃に発表された。 元々は音系のメディアミックスの同人即売…

羊文学「1999/人間だった」レビュー

羊文学 / 1999/人間だった 特別な贈り物は素敵な包装紙に包まれているとより特別な感じがして嬉しい、単純なことかもしれないけれども嬉しい。 羊文学の生産限定シングル「1999/人間だった」は、2019年12月4日にリリースされたバンドからの少し早めのクリス…

永久不滅の臓物滴る魂の遺産・THE STALIN / STALINISM NAKED

THE STALIN / STALINISM NAKED THE STALINはもういない、バンドの首謀者の遠藤ミチロウももういない、この世にいないのだ。が、しかし作品は残っている。血と肉は滅び、骨が灰となっても作品は残っている。まるで人々が魂の存在は不滅であると信じるようにア…

ピーキー・オヤナギが語るジャニーズ名曲選②SixTONES/Imitation Rain

SixTONES/Imitation Rain あなたはもうお聴きになっただろうか? ご覧の通りメンバー皆ずぶ濡れである。 SixTONESは2015年に結成。メンバーはジェシー、京本大我、松村北斗、高地優吾、森本慎太郎、田中樹の6名。故ジャニー喜多川氏による命名。当初は“シッ…

怠惰なギターに溺れる - Ulrika Spacek

最近、なんとも気怠げなバンドを見つけた。ロンドンを拠点に活動する、その名もUlrika Spacek(ウルリカ・スペイセク)。 Spotifyのオススメに出てきて、その初見では読めないバンド名とジャケットのアートワークに「ときめき」を覚えた。それで思わず再生し…

ピーキー・オヤナギが語るジャニーズ名曲選①SMAP/がんばりましょう

初めまして。ピーキー・オヤナギが語るジャニーズ名曲選ということで始めさせて頂きたいと思います。 さて、今回紹介するのは1994年発表のSMAPの名曲「がんばりましょう」。 この楽曲はジャニーズで初めてサンプリングを導入した楽曲である。 音楽におけるサ…

そのバンド名に偽り無し!その音に偽り無し!〜 東京初期衝動 / SWEET 17 MONSTERS ~

東京初期衝動 / SWEET 17 MONSTERS まず、なんて鮮烈なバンド名だろう…そしてその名に偽り無く純粋に熱くがむしゃらで真っ直ぐを目指すがあまりに歪に尖って、それでも前へ前へと転がる様は聴き手の心を熱く強く掴んで離さない… シティ・ポップのようなスマ…

アンダーグラウンドの深海で息づく艶やかなるバンド ~ TAWINGS / TAWINGS ~

TAWINGS / TAWINGS 先ずは『出前寿司Records』復活おめでとうございます。俺、Dammitは旧構成員の一人として時々ではありますが、寄稿による組織の発展に助力したい所存です。 さて、今回の紹介するアーチストはこちら…… 2016年にCony Plankton (vo, g) が、…

ネガとポジの狭間で - クマリデパート「シャダーイクン」

クマリデパートの新曲「シャダーイクン」がやばい。そう、クマリデパートの新曲「シャダーイクン」がマジでやばいんです。(とても大事なことなので2回言いました) クマリデパートは2016年に結成されたアイドルユニット。ekomsに所属しており、Maison book gi…

天使にふれたよ!(Angelic Milk 1stアルバムレビュー)

2019年最初の記事がこれになります。 天使にふれたよ!、というタイトルから思い出してほしいのは、アニメ「けいおん!」がもう10年前の作品になってしまったということですよ。ジジイになってしまった・・・。 時の流れが恐ろしいという話は置いておいて、…

2018年の日本のエモい作品を紹介したい件

タイトルそのままだが、日本のエモバンドがいろいろ良作を出してくれたんじゃないだろうか、2018年。もっとも、名古屋のstiffslackから知ったものが大概で、まだまだ良作はあったんだろうが。 そもそも海外のエモも今年すごかった。Tangled Hair、Lifted Bel…

2018年の名盤(表・裏)※ジュン選出

どこかしこも年間ベストを発表する時期になってきたので、自分も選んでみようと思う。年間ベストというよりは、今年の良かったアルバムを表バージョン、裏バージョンで3枚ずつ選んでみた。 まずは表バージョンの3枚。(ランキング形式ではなく、順番は適当で…

夢と現実の境界を見失う60分間 - Maison book girl『yume』レビュー

2018年11月21日、Maison book girlのメジャー2ndアルバム『yume』がリリースされた。 アルバムリリースの発表はekoms主催の定期ライブイベント「bmg vol.1」(2018年9月18日開催)でアナウンスされ、その衝撃的なビジュアルに湧いたのも記憶に新しい。 ※ekoms…

最近また出てきた、あの一家の残した音の件

「あの一家」という風にちょっと詩的というかキザなタイトルをつけてみた。 ロックの歴史にその名を永遠に残すだろう一家といえば The Smiths(スミス一家) しかないだろう。 あの一家(一家じゃなくてバンドだけど)は無限ともいえるほどたくさんのフォロ…

Cagayake! Alternative Girls(Snail MailとRatboysと・・・)

ガチでスバラシ Never Ending Girl's Rock! ・・・めっちゃ前の曲のクソみたいな替え歌でお送りしています。プリ帳とか今の女子学生使うんかな。使わんやろな。 オタク全開かつ老害めいた話はこれくらいにしておこう。今回はどういう記事を作りたいかという…

This Will Destroy You「New Others Part One」レビュー

新譜レビューというにはずいぶんと日が経ってしまった。(リリースは9月の末だった) 轟音系ポストロックバンド、This Will Destroy You の新譜、「New Others Part One」について今回は記事を書いていこうと思う。 あらかじめに断っておくと、僕はこのバン…

【ディスクレビュー】6thアルバム きのこ帝国-タイム・ラプス

きのこ帝国 6thアルバム タイムラプス全曲レビュー

どこにも行けない(くるり新譜「ソングライン」の感想とレビュー)

待ちに待ったくるりの新譜が発表された。「ソングライン」だ。 自分は今年の3月にツアーを見に行った。その時にはこの新譜に収録された曲を多く披露してくれた。どれも素晴らしく、期待値はとても高かった。 そしてそれはどんなアルバムだったのか。 アルバ…

My Mind Makes Noises レビュー(Pale Waves デビューアルバム)

現在注目を集めるマンチェスター出身でthe 1975の後輩にあたるロックバンド、Pale Waves。そのデビューアルバム「My Mind Makes Noises」が9/14にリリースされた。 今年のサマーソニックにはそれまでに出した曲を引っさげてライブをし、多くの人を虜にした。…