Cagayake! Alternative Girls(Snail MailとRatboysと・・・)
ガチでスバラシ Never Ending Girl's Rock!
・・・めっちゃ前の曲のクソみたいな替え歌でお送りしています。プリ帳とか今の女子学生使うんかな。使わんやろな。
オタク全開かつ老害めいた話はこれくらいにしておこう。今回はどういう記事を作りたいかというと、オタク全開なタイトルから察することができるだろうけど、ここ最近のオルタナをやっている女子についてだ。
先週は我ら出前寿司Recordsのリーダー、おすしたべいこによってスネイルメイルの渋谷での公演の模様を記事にしてもらった。
delivery-sushi-records.hatenablog.com
実はこのライブ、自分もリーダーと横並びで一緒に見ていた。ローファイ感たっぷりに少し枯れたような声で、原曲よりもややスローで粘っこく歌い、ギターをかき鳴らすフロントマン、リンジーの圧巻のパフォーマンスは素晴らしかった。MCがそんなにうまくないところが初々しさがあって面白くもあった。(詳しくは上記の記事を読んでほしい。)
さて、自分はさらにその翌週、10/14にまた名古屋でとあるライブを見ていた。Ratboysだ。
女性ギターボーカルのJuliaとリードギターのDaveからなるデュオだ。今回の日本ツアーは日本のバンド、The Firewood Project(Husking Beeのメンバーからなる激エモいバンド。エモが好きで聞いてないなら要チェックだ。)のアナログレコード発売のレコ発として、一緒に回ってきた。
ある程度、彼らの曲は予習していたとはいえ、自分の目当てはThe Firewood Projectと、名古屋での公演でOAとして出演のMy Young Animal(東海のエモバンド。こちらも素晴らしいバンドなので興味があればぜひ聞いてみてほしい)の2つのバンドだった。
目当ての2バンドは最高のライブをしてくれた。そして、このRatboysも全く負けず劣らずの素晴らしいライブをしてくれた。
そもそもどんな曲をやるバンドなのか。まずは聞いてみてほしい。
"Elvis is in the Freezer" by Ratboys
これらは彼らが去年、Topshelfからリリースした2ndフルアルバムの冒頭を飾る3曲だ。残りの曲もYouTubeでTopshelfの公式音源で聴けるし、Apple Musicでのサブスクリプションもある。
どうだろう。けだるさと優しさのあるボーカルと、ガレージロックのような尖ったサウンドがたまらないと思う。これを自分は生で、それも目と鼻の先で観てきたのだ。
ゼロ距離で観ると信じられないくらい幼く見え、キュートなJulia。何度も感謝の言葉を述べ、カウントをとり、ライブをリードする。ささやくような歌が心地いい。
リードギターのDaveは長髪を振り回して激しく演奏する。
エモーシャルというより、直球すぎるロックが楽しめた。
彼らのアルバムは日本版でEPもあるなど、日本でも人気がある。もし知らなかったならこれを機に聞いてみてほしい。
さて、ざっくりで名残惜しいが、Ratboysのことはこれくらいにまとめる。なぜならこの記事ではオルタナティブ女子を他にも簡単に紹介したいからだ。
まず紹介するのはTigers Jaw。
アメリカ、ペンシルバニアより。Ben WalshとBrianna Collinsの二人からなる男女ツインボーカルユニット(現在は2人体制になっている)。もうすぐツアーで日本にやってくる。
これもまたエモい。先に上げたRatboysのようにがっつりと女性ボーカルではない。(ユニゾンとかのほうが多い。リードになることもあるけど)昨年5枚目のフルアルバム、「Spin」をリリースし、それを引っさげての日本ツアーだ。5枚もアルバムを出しているのでもう新人ではなくベテランの域に入ってきてるバンドだと思うけど。とりあえずアルバム「Spin」からいくつかの曲を聞いてみてほしい。
(なお、ツアー大阪公演では先程自分が目当てにしていたThe Firewood Projectと、シューゲイザーバンド・揺らぎとの対バンになっている。絶対に行きたい。)
Tigers Jaw: Follows (Official Audio)
Tigers Jaw: Favorite (Official Audio)
Tigers Jaw: June (Official Video)
これらはアルバム「Spin」から冒頭の三曲。他の曲も公式音源、並びにサブスクリプションがある。
つづいて、Petal
女優としても活動しているシンガーソングライター、Kily Lotzを擁するバンド。彼女もTigers Jawと同郷で、アメリカのペンシルバニアから。そして画像は今年リリースされた2枚目のアルバム「Magic Gone」である。
Snail Mailとかと比べると素直で透き通るようなボーカルだと思う。ギターのサウンドも王道的な歪んだギターロックな感じ。アコースティックな曲では、彼女の歌のうまさ、声の良さがわかる。
こちらも先に出てきた作品「Magic Gone」から冒頭の三曲。"I'm Sorry"はアコースティックな序盤から途中で歪んだギターが聞ける、言ってしまえばべたべたな展開だが、その王道っぷりが気持ちいい。それはきっと彼女の声がいいからだ。
Petal - "Better Than You" (Official Music Video)
Petal - "Tightrope" (Official Audio)
Petal - "I'm Sorry" (Official Audio)
もう一つ。Covet
完全なインストマスロックバンドだ。メインは真ん中の女性、Yvette Young。ギター担当。まずは今年リリースした2枚目のEP「Effloresce」からの曲を聞いてみてほしい。
Covet - "shibuya" (ft.San Holo) (official video)
Covet "glimmer" (official video)
Covet - Sea Dragon [Official Music Video]
圧倒的すぎるギタースキル。すべての音が美しい。まだ彼女は27歳だという。末恐ろしい存在である。2枚EPを出したが、まだフルアルバムはリリースしていない。まさに始まったばかりのバンド。これからのマスロックを背負っていく存在になることは間違いないと思う。
そんなバンド、Covetだが、なんともうすぐ来日する。しかもプログレメタルバンド(ジェントとしてもとらえられる)、ポリフィアのゲストアクトとして日本をツアーするのだ。
このバンドはオルタナ好きだけでなく、メタル、プログレ好きもマークしておいて損はないと思う。実際、Covetのメンバーはデスメタルバンドもやっていたりするのだ。
とりあえず、ざっとこの3組の紹介をしておこうと思う。
もっと言えば、今年、エモレジェンド、アメリカンフットボールとツアーをしたPhoebe Bridgers、昨年のアルバムが大きな話題になったJulien Bakerもいるが、二人はすでにかなり有名だと思うので省略する。
日本では、そのJulien Bakerと共演したこともあるバンド、Homecomingsがもうすぐ新しいアルバム「Whale Living」をリリースする。Homecomingsについては以前、出前寿司Recordsのメンバーのさこれたが分かりやすい紹介記事を作ってくれているので、そっちを見てほしい。
delivery-sushi-records.hatenablog.com
今、オルタナ女子がアツい。
(文:ジュン)