名古屋のインディロックが今すごい
前回、久しぶりの出前寿司Recordsへの記事投稿ということで、名古屋のシューゲイザーイベント、DREAMWAVESの感想を記事を作った。
delivery-sushi-records.hatenablog.com
そして、書き終えて思った。
「今、名古屋はかっこいいバンドがいっぱいだから、誰かに伝えたい」
ということで、個人的に、名古屋の好きなインディーズバンドたちを紹介していこうと思う。
(※EASTOKLABについてはDREAMWAVESの時に書いたので、今回は除外する)
・Sitaq
トップバッターは、Sitaq。ド直球なインディオルタナ。おそらくだけど、名古屋の若手のバンドでは、知名度でちょっと抜けだしてると思う。着々と音源の取り扱いを日本各地に増やしているし、関東にも関西にもライブをしに行って、ファンを増やしている。
昨年、ついに1stミニアルバム「persons」をリリース。エモっぽい単音の紡ぎかたもあれば、スカートみたいなポップネスも兼ね備えている。あと、台湾のインディロックバンド、DSPSからドラムが影響を受けたりしてるし、そういう音楽が好きな人にも十分響くはず。
・スーベニア
これもストレートなインディオルタナバンド。名古屋でじわじわ注目されてたけど、昨年、東京のバンドTOWNとのスプリットCD「とうとう」をリリースし、一気に全国的に知名度があがった。個人的に、名古屋の若手インディロックのツートップはSitaqとスーベニアなんじゃないかと思う。
スーベニアも日本各地でライブをして、たくさんのバンドたちと共演をして、確実に力と人気を得てきている。今のうちに聞いてほしい。
TOWNとのスプリットを含め、現在のスーベニアの音源はバンドキャンプで聴くことができる。当然、diskunionなどでも入手できる。名古屋だと、StiffslackとFile-Under。
・Ophill
サイケ感のある、ゆるりとした音楽を聞かせてくれるバンド。オウガ・ユー・アスホールみたいな音楽が好きな人にはいいと思う。
1stミニアルバムがすごくよかった中、待望の新譜がリリース。大阪のFlake Recordsなどにも音源が進出していて、じわじわ来るバンドだと思う。少なくとも、名古屋では新譜がかなり売れている。
さらに最新のシングル曲(カセットでリリース)はサブスクで聴けるから、試し聞きもしやすい。ぜひ。
最新シングル「急行待ち」
新譜「UFO4U」
・The Rainy
ぶっちぎりで名古屋産のバンドで好きだ。名古屋のシガーロスだ。
先に述べた3組と比べると、まだまだこれからだろ、というのが正直なところ。
ただし、今年に入ってからライブ活動の拠点を東京のほうに移していくようになっているので、人気が出てくるのも時間の問題だと信じている。
現在、最新作のレコーディングが終わった状態だから、まもなく新作がでる。楽しみだ。
昨年リリースの1stEP 「film」
・Alibicounts
これも、The Rainyと同じで、大好きだから書きたかったバンド。ノイジーでクールなポストパンクを鳴らす良バンド。
一度、浜松のキルヒヘアでライブを観たことがあるが、音源そのままにめちゃくちゃかっこよかった。
最近、ポストパンクバンドの私的雑感をまとめた非常に良いブログ記事をよんだが、多くの海外の王道/現行のバンドたちに加えて、このAlibicountsはのっていた。愛知に住む者として、とても嬉しかった。
1st EP 「The Act of Killing Time #1」
・ulm
読み方は「ウルム」。多分名古屋で一番音がデカいバンド。インストゥルメンタル。ジャンルはポストブラック/シューゲイザー/ポストロック などなど。ライブも何度も見てるけど、ハードコアバンドばりの激しい演奏が楽しめる。こちらのバンドも、たくさんライブをやるバンド。
東京とか、名古屋をでてライブすることもどんどん多くなっている印象がある中、ついに彼らの音源がサブスクリプションを解禁した。ここから火がついてほしい。
3曲入りで24分という破壊力抜群のシングル「After Dark」
・Yawarakai Hitotachi
2017年の結成で、2018年のりんご音楽祭に出ていたバンド。ライブ動画をみてひとめぼれした。
最近、ついに音源をリリースした。名古屋で取り扱っているのは大須のANDYだが、残念ながら閉店が決まってしまった。(他に取り扱ってるのは福井のHOSIDOと京都のSECOND ROYAL。)
これで名古屋の人が簡単にCDを買えなくなるには、あまりにも惜しい。
ぜひ知ってほしいのである。
・Oavette
もっとたくさんバンドを挙げたいが、今回はこのバンド、Oavetteを最後とする。
名古屋の人力テクノバンドだ。バトルスが好きな人には突き刺さって仕方ないと思う。
関ジャムで以前、川谷絵音が好きな日本のインストバンドの一つとしてLITEを取り上げたが、そのLITEからも認められている。(LITEのポストロックのススメというプレイリストに加えられている。)川谷絵音経由で、コアなものを知りたいという邦ロックファンが手を伸ばしてほしいと思う。
昨年リリースの1stミニアルバム
というわけで、名残惜しいが、記事を終わろうと思う。好きなバンドはまだまだいっぱいいるが、長くなりすぎるのは良くないので。
新しく注目の名古屋のバンドがでたら、さらに書いていきたい。
(文:ジュン)