ROCK'N'ROLLは鳴りやまNIGHT!!そんな今夜は眠れNIGHT!!
どうも、「お引っ越し」してからは始めての投稿となるDammitです。
まずイマイチ書くきっかけを見失ってズルズルと今日までサークルへの献上を怠っていました。すいません。
そして、サークル屈指のダサいタイトルでの登場。すいません。我ながら読み返すのが怖いタイトルですが「やるしかねぇ、やるなら今しかねぇ!」の精神で行きます。
そう、そうだ……俺は今からロックンロールを語るのだ、ロックンロールを語るには勢いがなくてはならないのだ………!!
この記事の執筆の発端は、怠惰中年の俺の元に先週一通の矢文が届けられたことによる。送り主はサークルの同志であるジョルノ・卓也氏でその内容は「ロカビリー、ネオロカ、サイコビリーについての記事を共同で執筆しませんか?」という誘いであった。
ジョルノ・卓也氏も自身の記事で強く仰られていたが、確かにこのサークルにおいてロカビリー等のオールドスタイルのロックンロールが語られることはほとんど無く「もはやロックンロールとは何ぞや?」という疑問すら死に体と化した昨今だからこそ啓蒙と伝承の意を実直に持って語るべきだと俺も主張したい。
ロカビリー等の歴史や説明については既にジョルノ・卓也氏の記事にて書かれているのでそちらを参照までに……
では先ずは俺の好きなロカビリーナンバーとサイコビリーを紹介したい。
後に様々なカヴァーを生んだロカビリーの名曲中の名曲。スタジオテイクよりもシアトリカルでヘヴィなこのバージョンをここでは勧めたい。何もかもが変わっちまったような気がする今のロックンロールだけれども、変わったのはロックンロールじゃなくて俺やお前なんじゃないのか?
宇宙最狂の悪趣味変態夫婦ラックスとポイズンによる元祖サイコビリーバンドの初期の一曲。このチープで不気味な感触にロックンロール元来の「ヤバさ」が超凝縮されているのだ!気になるあのコを地下室に引きずりこんで踊ろうぜ!!
さて、上記の二曲だがジョルノ・卓也氏の記事とも合わせて体感した読者にしてみればロックに対する感覚は縦に横にと揺さぶられ、ロックンロールのなんたるかを宇宙からの毒電波で衝撃的に受信した者もいるやもしれない。
ロックを語る上でより音楽的な評価や理論を誠実に語ることで価値を明確にすることが大事なことであるのは確かだ。けれども、お前は頭で考えてロックを聴くようになったか? 気になるアイツの事を考えても胸の鼓動には逆らえないだろう? つまりは本能の赴くままにロックンロールの「ヤバさ」を嗅ぎ分ける大切さが基本にあることを忘れてはいけないという事だ。
ロカビリー及びオールドスタイルのロックンロールとそれからの直系的な系譜のロックにはそれを教えてくれるマジックがある。全身がチープな蛍光色の怪光線で痺れて痙攣するようなロックンロールが存在する。抗えない快感を伴う痙攣を催すロックンロールが存在する。俺がロカビリーやネオロカ、サイコビリーに見出だすものはそれだ。
さて、次は俺のお薦めする一枚について書かせてもらおうか。
それがこのアルバムだ!!!!!!
80年代半ばから90年代前半の日本のロカビリーバンド9組が収録されたコンピレーションアルバム。ビリー諸川が在籍したロケット88やデューク & ザ・サミッツといった伝説のバンドも収録。その他のバンドでもファズやペルヴィスなどのテープから音源を起こしたようなマイナーながらにカッコいいバンドが収録されている。
アルバムの冒頭の車のエンジン音からロケット88のジーン・ヴィンセントのカヴァー「Race With The Devel」で夜への扉が開くような最高にクールでゴキゲンなアルバムだ。アルバム全体を通してストリートロックとしてのソリッドな切れ味を十分に保ちながらギラつくロックンロールを体感してほしい。残念ながら動画等は無いが、ロックンロールを求め、枯渇する連中を裏切ることのない輝きに満ちているアルバムだと信じてくれていい。
最後に
眠れぬ夜を幾度と越えてもロックンロールを卒業できない全ての永遠のティーンエイジャーどもにこの記事を捧ぐ………
(文 : Dammit)
腰がRollしなきゃRockじゃないぜ!
お久しぶりの記事でございます。
ジョルノ・卓也でごぜーやす…
桜の季節も終わりGWが近づいている今日この頃。皆さまはどうお過ごしでしょうか?
当サークルも、はてなブログへの引っ越し、新メンバーの加入など、順調に活動を続けていて喜ばしい限りなのだが、一つ不満がある…
それはオールジャンルミュージック、オールジャンルカルチャーを網羅していると自負している出前寿司Recordsにロカビリーやサイコビリーのバンドを紹介した記事が無いじゃねかよ⁉︎⁉︎
筆者はこの状況を非常に嘆いている…なぜ、ロカビリー、ネオロカビリー、サイコビリーの記事を誰も書かないんだ…もしかしたら、存命するロカビリー界最大の英雄である、ブライアン・セッツァー氏が年明けすぐに5大都市をツアーしたことも知らない不届き者がサークル内を跋扈しているやもしれない。このClose To The Edge(危機)的状況を何とかせねば…!
以上の私の意見に賛同してくださった我がレーベルメイトのDammit氏と共にロカビリーやサイコビリーの記事を一緒に書いて世界をRock You!してやろうぜ!チュッチュ💑ということでこの記事が爆誕したのだ!
ん?ここまでキモオタが長々とアジってきたけどそもそもロカビリーやらサイコビリーってなんやねん?って?
君たちはwikipediaってご存知かな?というわけで詳しくは以下参照。
まぁ、すごくざっくり説明するならばElvis PresleyやEddie Cochlan等のロックンロール創成期のスウィングした白人音楽をロカビリー、80年代以降前述したルーツ的ミュージシャンの音楽をリヴァイバルしたバンド群がネオロカビリー、そして、パンク通過後の荒々しさやラフさをロカビリーと合体させた音楽がサイコビリーと考えて貰えれば良いかと。
百聞は一見にしかず。百見は一聴にしかず。以下のリンクから代表的なバンド達を聴いて欲しい。
Eddie Cochlan「Summertime Blues」
Stray Cats「Rock This Town」
Batmobile「Shoot Shoot」
改めて確認の意味を込めて聴き直しているが、腰が勝手に動き出すかのようなスウィングしたリズム。情熱的な歌。そして、アウトローでも良い子ちゃんでもない不良然としたアティテュード…これがロカビリーなのだ!君たちにもその魅力に気がついて欲しい…!
締めくくりとして、ロカビリー入門にふさわしい私のおススメのアルバムを1枚紹介しよう。
Band:Guana Batz
Title:「Held Down…At Last!」
イギリスのサイコビリーバンド、Guana Batzの1st Albumである今作は初期のサイコビリー作品ということもあり、そこまでパンキッシュでも無く寧ろサウンドのテイストや曲はオールドスクールなロカビリーに近い。
しかしながら、流石はパンク通過後のブリティッシュな若者。歌い方やアティテュードはパンクスタイルである。それでいて、20年前の海の向こうのスタイルに敬意を払いカバーも演奏している姿は不良のポリシーを感じて好感度大だ。
トータルランニングタイムが25分32秒という無駄を省いたその素直な駆け抜け方も最高にクールである。ロカビリー/サイコビリー最初の1枚におススメ。
おススメ曲↓
いかがでしたか?
普段はオシャンティやインディーロックやいけてるR&B、話題のアニソンが記事に上がる当サイトだが、今回はリーゼントのイカつい野郎共に記事をジャックさせて貰った。
合同で記事を書いているDammit氏の記事も是非お楽しみに!
(文:ジョルノ・卓也)
The Chainsmokersの明日はどっちだ
2014年の「#Selfie」を皮切りに
「Don't Let Me Down」「Closer」と次々とヒットを飛ばし、
去年はColdplayとのコラボ「Something Just Like This」でも大ヒット(年度5位)。
そしてアルバム「Memories...Do Not Open」をもって
EDMグループとして初めて1位を記録したThe Chainsmokers(意外!?)
まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでチャートを駆け上がっていったThe Chainsmokersですが、どうも最近様子がおかしい????
The Chainsmokersといえば
これとか
これとか
ヒットしてからはポップで歌モノ路線を追求していったイメージがある。
しかし2018年になってからリリースされたシングル「Sick Boy」。
これは何か様子がおかしい・・・。
まずMusic Videoを見てほしい。
キーボードとドラム、そしてヴォーカルの3人ではあるが絵面がバンド編成っぽい。
ついでに歌もメンバーのアンドリュー・タガートが歌いまくってます。
そして曲調。
これはEDMというか・・・オルタナティブロック?
Youtubeのコメント欄では「This sounds like a twenty one pilots」なんて
コメントが山のように。
聞いてみればわかるけどtwenty one pilotsそっくりです。
歌詞も「俺は病んだヤバいやつ」とか「自分のアイデンティティ」について語ったりとなんか内省的だ。ポップ調だったアルバムの雰囲気はどこへやら・・・。
続いてシングル「You Owe Me」
サウンドは「Sick Boy」よりかは幾分ポップ。EDM特有のブレイク展開があるのでEDMっぽさは戻った気はする。
でもやっぱりtwenty one pilotsっぽい(笑)
歌詞はやっぱり不穏。「もし僕が死んだら君たちには借りがあるってことだからな」的なニュアンスで
どうやらヒット曲「#Selfie」で固定化されてしまったイメージへの抵抗とかメディアへの不平不満が歌われているっぽい。
そしてMusic Video。
最初は和やかな雰囲気だけど最後の方でグロ注意展開になります・・・。
この辺も表面上のイメージと内面のギャップを吐露しているような感じなのでしょうかね。
最後は3月に入ってリリースされた「Everybody Hates Me」
The Chainsmokers - Everybody Hates Me
これは「誰もが俺を嫌う」っていうタイトルからしてね、もう(苦笑)
サウンド自体はヒップホップっぽいけど従来のThe Chainsmokers感が戻ってきたかな~という気はしなくもないけど、歌詞的には3曲のなかで一番孤独な感じが出ていて暗い・・・。
さて
この今年出た3曲から見えるのはThe Chainsmokersらしさからの脱却の試みと
成功と裏腹に感じてきた妬み僻み、そして批判への反論ってとこでしょうか。
さしずめ鬱期に突入した、ミスチルでいう「深海」とかあの辺の感じ。
実は大ヒットとは裏腹に批評家筋には嫌われまくっているThe Chainsmokers。
この3曲では色々吐き出してスッキリしちゃうのか、
このままアルバム1枚作って”らしさ”から脱却していくのか。
個人的に気になるところです。(後者のほうが面白いとは思ってます笑)
(文:Showta@)
おすしたべいこのMBV散歩 vol.3
おひさしぶりです。おすしたべいこです。vol.2からだいぶ間が空いてしまいましたが決して忘れていた訳ではありません!
というのも、以前から絶対に記事にしようと思っていたイベントに先日行ってきたのです。
それがこちら!
My Bloody Valentineのアナログリマスター音源の試聴イベントでした!!!
はい、ここで気づきましたかね。前回の記事と同様、今回のイベントもライターの黒田隆憲さんが関わっております。というか主催です。
黒田さんは日本においてはマイブラもといシューゲイザーに造詣が深いライターとして右に出る者はいないのではないかと勝手に思ってたりしてます。『シューゲイザー・ディスク・ガイド』の著者としても有名ですしケヴィン・シールズへの単独インタビューを敢行したのも記憶に新しいですね。↓↓
ケヴィン・シールズ日本独占インタビュー前編、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインが提示する「新たな音響体験」の真相 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
ケヴィン・シールズ日本独占インタビュー後編、「老い」とは別バージョンの自分になる感覚 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
"黒田さん=マイブラ"という認識をされている方も多いのでは?
ちなみに私はありがたいことにTwitterでフォローしていただいてまして、シューゲイザー関連のツイートだけでなく恋愛絡みとか下ネタのツイートも割といいねされます。普通にやばい人だな。笑
それはさておき、今回はトークゲストとしてモデルの菅野結以さんとCoaltar of the DeepersのフロントマンであるNARASAKI氏を迎えるという豪華っぷり。この時点でテンションぶち上がりでした。実際に会場であるスピンコースターに行くと来場者の多さに少し驚きました。40〜50人はいましたかね? そこにいる全員がマイブラ好きかと思うと狂気の空間でしかなかったですね!!!
はい、ではでは、早速当日を振り返って行きましょう!
▽ ▽ ▽
試聴会はまず3名によるトークからスタート。個人的に特に印象的だったのは菅野さんのお話でした。彼女は小学生の頃にマイブラのOnly Shallowに出会って人生が狂ったそうです。ここにも普通にやばい人いたな。
でもそういう根っからのシューゲイザーマニアってちょっと羨ましいなって思うんですよね。菅野さんはもうマイブラが身体に染み付いていて、自分が手がけるブランドにも無意識のうちにシューゲイザーからの影響が表れている…という話からも分かるように、自分の表現としての強みにもなるんです。そこが羨ましい。
そしてトークの途中ではメインとも言えるアナログリマスター音源の試聴の時間が。vol.2でも書いたように私はすでに試聴済みなのですが、その時は正直あまり今までの音源との違いが分からず悔しい思いをしました。
(前回の記事はこちら↓)
おすしたべいこのMBV散歩 vol.2 - 出前寿司Records
しかし! 今回は違いを感じることができたのです!
ありがとうマイブラ!!!
ありがとうスピンコースター!!!
やはりスピーカーが良いおかげなんですかね…? アナログ特有の少しぼんやりしたような音像を感じ取れました。良い。アナログリマスターめちゃくちゃ欲しい。
ここでNARASAKI氏からとある指摘。
「To Here Knows Whenはリマスターされる度に音量が少しずつ音量が上がってますよね。」
マジすか…。知らなかったです。
さて、トークが終わると、アナログリマスターの"Isn't Anything"と"Loveless"が流れる中で来場者とトークゲスト3名が自由に交流するという最高の時間が訪れました。
で、私はこの日ついに黒田さんとご対面、握手を交わすことが出来ました!!!
感無量すぎるな!!!
黒田さんはとても気さくに接してくださりましたし、とてもかっこいいイケオジでした。ああいう歳の取り方をしたいものですね。
他にもフォロワーや、この日繋がった方々もいて、本当に質が良く楽しい空間でした。みんなで「次はソニマニで会いましょう」なんて約束をして、大満足の夜でした。
やはり自分の好きな音楽で誰かと繋がるというのは良いものだと思います。黒田さんも「マイブラのファンミーティングを続けたい」といった旨のツイートをされてましたし、もちろん大賛成です。
夢が膨らみますね…!!!!!!
とにかく、今までよりさらにマイブラが好きになった、そんな夜でした。今回はこの辺で。
次回もシューゲイズシューゲイズゥ!
(文:おすしたべいこ)
繰り返しの日々、そして、ここじゃないどこかへ。~RefRain/上田麗奈~
落単しました。toraどぇす。
以前に悠木碧さんのイシュメルにハマってるみたいな記事を書かせていただきました。
delivery-sushi-records.hatenablog.com
それから一か月もたたないうちに別の声優アーティストの作品にハマってしまいました…浮気者だなぁ!伊藤誠かお前は!
で、その方がこの方です。
あら可愛い。
はい、うえしゃまこと上田麗奈さんです。
女児アニメ「プリパラ」でおなじみかと思います。大きいお友達だけじゃなく、リアル幼女からも人気(なの?)!!!
僕自身は2017年春・夏季アニメの「サクラクエスト」で存在を知りました。
こちら、「サクラクエスト」でうえしゃまが演じていた四ノ宮しおりちゃん。
可愛い!!!!!!!
おっとりキャラで地元思いのいい娘…しかも巨乳!さらにはお姉ちゃんがcv.能登麻美子!!!!!!!!
能登麻美子だよ!!!!!!!
cv.上田麗奈と能登麻美子の姉妹のいる家族…どうすれば四ノ宮家に転がり込めますか()
しおりちゃんとその声を演じるうえしゃまに魅了されてしまってわけです。
この声…癒しだ…セラピーだ…ぼくもだんないされたい…(?)
そんなうえしゃまのデビューEPがこちら。
RefRain/上田麗奈
EPなので全6曲…なんですが、LPにも負けないこれまたとんでもない出来だったんですよ…
そもそもうえしゃま、歌うことが苦手だったといいます。
「プリパラ」なんかアイドルアニメなんで、キャラソンなんかめちゃくちゃあるやんどうなのその辺?と思ったんですが、それはキャラクターを演じるうえでの延長線上にあることなのでどうにか受け入れられたとのこと。歌手デビューのオファーを受け、悩みに悩んだうえでの決断だったとのことだそうな…よく決断してくれたなぁ(泣)
そんな今作は全曲にうえしゃまご本人が作詞で参加しています。そして、EP全体を通して
・繰り返す(Refrain)する日々
・ここではないどこかへ
といったメッセージが随所にちりばめられています。彼女が歌手デビューするまでの経緯を踏まえると感慨深いねぇ…(?)
6曲だけなので、1曲ずつ見ていこうかしら?
1.マニエールに夢を
マニエールっていうのは…
大辞林 第三版の解説
マニエール【manière】
仕方。方法。美術・文学などで、作者独特の表現方法。
(コトバンクより)
なんだって。ふーん…
fhánaの佐藤純一さん作曲。個人的にこれが一番好きかも…
全体を通して朝に聴きたくなるようなポップで軽快なナンバー。なんですが、サビ!なんか泣けてくるような美メロ…なんか「青空のラプソディ」にも通じる気がする。
小林さんちのメイドラゴン見てたんでね。これもポップなのになんか涙を誘うような美メロなサビがとても印象的。
”どうして私、ここにいるんだろう?”
”日々は繰り返す いつだって時計の輪の中”
と何度も歌われる歌詞もまた印象的。 まさに”Refrainする日々から新たな場所へと目を向けようとする一曲目なわけです。
2.ワタシ*ドリ
ピアノとギターによるちょっと可笑しなリフが奏でられるこの曲。最近の国産ロックバンドってこういう高音のリフ多いよね。でも曲の構成はとても洋楽的な面白い曲。
ちなみに、ギターリフの”リフ”は”リフレイン(Refrain)”の「リフ」だぜ!!!
ねえ、ここじゃないどこかに行ってみないと思わない? あなたが知っている私と
というフレーズが印象的ですね。うえしゃま、いよいよ動く!といった様相でしょうか?歌手デビューし、新たな世界へ足を踏み入れるうえしゃまからリスナーやファンへ向けたメッセージソングのようにも聴こえます。
「一緒に行ってみる?」と囁くラストにはドキッとします…w
3.海の駅
今作からシングルは出ていないのですが、発売前にPVがフルで公開されたこともあり、この曲がリード曲になっています。
非常にアンビエント的な雰囲気を持つ美しく、優しくも力強いこの曲。
収録楽曲の内『海の駅』は仕事について歌った内容であり「これからも芝居をしていきたいけれども、先が見えないという不安。でも助けたり導いたりして下さる先輩がいて。これからももっと頑張りたい。泳ぎ続けたい、という気持ちを全面に出している曲です」と曲のコンセプトを本人が雑誌で語っている。
(Wikipediaより)
とのこと。
”海の駅”で、決まった場所へ向かう電車を待つ。どこまでも広がる海、どこへだって行ける。なら泳ぎだしていこうじゃないか。そんなメッセージが込められているように感じます。
4.毒の手
この曲を作曲したTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDさんがほんとに好きなんです…僕が大好きな上坂すみれさんとも何曲かコラボしていて、そこから感じられるKraftwark、YMOから影響を受けたという(たしかすみれさんのラジオで言ってた)エレクトロ、テクノポップミュージックはほんとに素晴らしい…
ところがこの曲、ストリングスが前面に出ていてビックリしました。ですが、ちゃんとエレクトロミュージック感も感じられます。特にベース。ちょっとMassive Attack(特にTeardorop)感がある?
5.車庫の少女
三拍子の曲。全編に渡って非常におとぎ話のようでまたゴージャスな雰囲気が漂っています。歌詞にも 「硝子の靴」とか出てきます。うえしゃまのコーラスワークや語りも特徴的で、よりうえしゃまの”声”がフィーチャーされた一曲です。
タイトル通り、車庫にいる少女が主人公のこの曲。「鍵がかかっていないのに開かない扉 」から出ようとする少女はシンデレラのようであり、うえしゃまそのもののよう…
”ワタシ*ドリ”と同様に「ここじゃないどこかに」と歌われていますね。
6.あなたの好きなメロディ
1曲目の”マニエールに夢を”と同じく、fhánaの佐藤純一さん作曲の優しくも力強いバラード。感動的なギターソロ、そして最後のサビでのうえしゃまの力強い歌声が涙を誘う一曲。
繰り返しの日々もかたちを変えていく
ここじゃないどこかは、ここから続いて
繰り返しの日々の中に歌うことを見つけ、受け入れ、そこから続く「ここじゃないどこか」へと歩みだす…EPの最後にこんなこと言われちゃ泣いちまうぜ…
アウトロに実は1曲目の”マニエールに夢を”のフレーズが取り入れられているのが粋ですね…まさに「Refrain」
どうでしょう。少しひねったポップから美しいバラードまで、うえしゃまの美しい歌声は心にしみわたってきませんか。
変わりゆく繰り返しの日々の先にある、「ここじゃないどこか」へ泳ぎだす上田麗奈の歌声、堪能してみては?
P.S.
実はもう1stシングルだしてるよ!作曲は”海の駅”と同じrionosさんです。
(文:tora)
アニメでオシャレな曲を見つけて調べると北川勝利さんが書いてる率が高い件
どうも こちらに移ってからは初めましてですね。Showta@です。
前回の記事が11月なのでかなりご無沙汰しております。今までもさっぱり書いてなかったのに4月からは忙しさが増して書けなさに拍車がかかるだろうと思い、時間がある今のうちに書いておけ!ということで今、書いています(笑)
今回取り上げるのは北川勝利さん!
たぶんアニメをよく見る人なら名前聞いたことあるんじゃないでしょうか??
坂本真綾、花澤香菜、中島愛、やなぎなぎといったアーティスト、
アニメ関連でいうと「ちょびっツ」「ARIAシリーズ」「たまゆら」「謎の彼女X」「マクロスΔ」などに曲を提供しています。
ここ最近で話題になったのはアプリゲーム「Fate/Grand Order」のテーマ曲「Lose Your Way」をROUND TABLE feat.Dan名義で手掛けたことでしょうか。(この曲、iTunesのチャートで1位になってみたい!)
この通りアニメ関連では売れっ子といっても過言ではないでしょうね。
今回は彼が今まで手掛けてきた曲を僕が勝手に選んで、「この曲良いよね!!」って紹介する記事になります(笑)
彼の手掛ける音楽の方向性といえばオシャレな雰囲気のギターポップ、といえば伝わるでしょうか。いわば「渋谷系」。
渋谷系の定義は色々あって難しいんだけど、個人的には「全体的に良い感じに力が抜けていてオシャレな雰囲気な音作りしている」という認識。北川さんの作る曲もその系統です。
あとアニメでオシャレな曲かかってんな~って思うと北川さんが書いてる率が割と高い気がします。仮に北川さんじゃなくても渋谷系の系統のアーティストが多めだと思いますね。
デビュー
・キーボード伊藤利恵子と2人の音楽ユニット「ROUND TABLE」で1997年デビュー!
曲は北川さんが中心に伊藤さん単独で作った曲もあったり、共作もあったり…な感じ。
北川さんの曲=女性ヴォーカル
みたいなイメージが後述するNinoや楽曲提供するアーティストの影響であったりして、
今ではあまりヴォーカルを採らないけど、
実はROUND TABLE時代はその大半が北川さんのヴォーカル。
(声質や音楽の方向性の近さからポスト・フリッパーズ・ギターとか言われたとか言われなかったとか・・・)
渋谷系っぽいオシャレな曲を中心としつつ、
ガッツリギターロック的な方向を向かったり、
小林克也を迎えてラジオ番組風のアルバムを制作したりと
ROUND TABLE時代は音楽性の変化が楽しいです。またどれもオサレ。
featuring Nino
・2002年からゲストヴォーカルとしてNinoを迎えて「ROUND TABLE featuring Nino」として活動開始。
このユニットではアニメタイアップが大幅に増えて、ジャンル分けもアキシブ系に(なるみたいだけよくわからん)。ここでのアニメとの関連性は今の活動にそのまま直結していますね。
ROUND TABLEの渋谷系のオシャレさにアニソン特有のポップさが加わって、とんでもなくキャッチーな楽曲がバンバン出てきます。
NHK ni Youkoso! - Puzzle (Full Version)
ちなみに並行してROUND TABLEとしても
アニメ「それでも町は廻っている」のサントラ「GO ROUND&ROUND IN THE TOWN!」を制作していたりしています。これスゴイオサレ。
Soredemo Machi wa Mawatteiru OST - One Note Ska
現在
・「ROUND TABLE featuring Nino」が2012年に活動休止。現在は楽曲提供をメインに活動しています。
坂本真綾にはアルバム「かぜよみ」から定期的に楽曲を提供。ライブにも出たりしていますね。「マジックナンバー」みたいなアップテンポの曲も十八番。
そして花澤香菜。ライブ時はバンドマスターもやっています。ソロデビュー前の段階でプロデュースしてくれと言われてたみたいで、現在まで出てるアルバム4枚全てでアルバムのトータルプロデュースをしてます。勿論楽曲も提供。
1stの渋谷系、2ndのジャンルレス、3rdのAOR&ジャズ、4thのUKサウンドと
ROUND TABLE時代よりも面白い変化してます。
やなぎなぎにも1stアルバムの頃からちょいちょい提供してます。彼女へは主に爽やか系の曲が多いですね。新作では「海を込めて」っていうR&Bっぽい曲を提供してました。
2017年にアーティストデビューしたばかりの安野希世乃に楽曲提供したり、
歌い手から転身してデビューした伊礼亮のアルバムをプロデュースしたりしてますね。
アニメ関連だと
マクロスΔだったり、ガールフレンド(♪)だったりに提供したり、ほんと色々です。
とこんな感じでざっと今までの北川勝利さんを僕の好きな曲で紹介してみました。
オサレだのオシャレだの色々言ってきましたが、北川さんの曲はどの曲も共通してオシャレな感じがあると思います。
それ以外にどういえばいいか・・・なんというか音に過剰さが無い、良い意味で力の抜けるサウンド??? 爽やかな休日の午前中にピッタリみたいな、そんな感じ???
また 日常系のアニメが高い人気を得ている昨今、
その日常系のアニメとの親和性が高そうなオシャレさを兼ね備えた北川さんの曲は
ますます聞く機会が増えるのではないでしょうか。
長くなりましたがこの記事で少しでも北川さんの曲の魅力が伝われば幸いです。伝われ!
ちなみに
現時点の最新リリースはアニメ「スローウスタート」のキャラソンアルバム「Step by Step」。こちらも全曲プロデュース。北川勝利節が満載も満載なのでぜひ!
スロウスタート キャラクターソングアルバム「Step by Step」全曲サビメドレー試聴動画
なんて言っていたらこの記事が公開される頃には最新リリースは違うのになってるんだろうなぁ・・・。いつ休んでるの?ってくらい多作なので(笑)
なので最新の情報が欲しかったら北川氏のTwitterをフォローすべし!
あと北川さんの曲について呟くとフレンドリーに「うっす!」ってリプくれるよ!
(文:Showta@)
ロックバンド(くるりin名古屋)
3/24(土)、僕はゼップ名古屋にいた。くるりライブツアー「線」、その名古屋公演を観るためだった。
もともとこのツアーの期待値は相当高かった。というのはこのツアーを象徴する新曲「その線は水平線」の内容がよかったからだ。
どうだろう。この「くるりらしさ」全開のロックンロールを久しぶりに楽しめる曲は。かつての彼らのアルバム「アンテナ」のような純ロックな名盤に入っていてもおかしくない曲だ。新作はかなりオーソドックスなロックアルバムになるかもしれないという期待があった。それに、キーマン岸田繁のインスタグラムからも「新作の方向性」としてかなりロックなライブ演奏の映像を見ることができていた。
蓋をあけてみれば、ロックバンドくるりを存分に楽しめるライブだった。昨年初めて参加した京都音博ではオーケストラをバックに荘厳といってもいいほどの演出をみせてくれた。だが、今回はその真反対。完全にバンドサウンドでパワフルだった。
1曲目は「東京レレレのレ」。これが最初なんて攻めてるなあ・・・と思ったが、アウトロがストーンローゼズの「I am the resurrection」くらいうねりまくり。そうだ、くるりはロックバンドなんだといきなり気づかされた。
直後の2曲目でいきなり大名曲「東京」。若々しい演奏というよりは、今のくるりに合うようアップグレードされた演奏だった。
3曲目に「飴色の部屋」を挟み、4曲目はなんと「愛なき世界」。僕が「TEAM ROCK」の中でも大好きな曲で、割とマイナーだと思っていたがやってくれた。この時点でテンションはMAX。
ここでいったんMCを挟んでトリプルギター編成に。ここからがすごかった。「ハイウェイ」、「ワンダーフォーゲル」、「Liberty & Gravity」を立て続けに演奏。どれもライブでやってほしかった曲ばかり。
その後に新曲「東京オリンピック」を披露。岸田繁曰く、「新作には入れないようにして、オリンピック公式ソングを目指してつくったインスト曲」。これがほんとにすごい。「くるりってプログレバンドだっけ?」な超絶演奏。「僕らがオリンピックや(MCより)。」
続けて「スラヴ」をやって(さらりといくけど、バンドサウンドだけで再現できてたことがすごかった)、新曲ラッシュ。「春を待つ」、「忘れないように」、「ハイネケン」。どれも「その線は水平線」と同じく「くるりらしいロックンロールソング」で、特に「ハイネケン」は名古屋公演のベストナンバーだったんじゃないかと思う。超長いギターソロのアウトロがもう、語彙が無くなるレベルで圧倒的だった。これらは新作に入るようなので、新作への期待がさらに高まった。
この後で名曲ラッシュ。「ばらの花」(!)、「LOVELESS」、「虹」、「ロックンロール」(!!!)。ロックンロールを生で聴けるなんて。という感動と共に最初のステージ終了。
で、当然アンコールもあって。最初はくるりの三人だけで「ブレーメン」。アコースティックなブレーメンは京都音博でトミ・レブレロがやってくれたけど、これもよかった。それからまたトリプルギター編成になって、「次のアルバムに入れるとっておきの新曲」と言って「ニュース」。ロックンロールな曲ではなかったけど、王道なフォークロックだった。
最後は「琥珀色の街、上海蟹の空」と「その線は水平線」。「琥珀色の街」が始まるまでバック演奏してる間ずっと、岸田繁がラップ調で変な声をだしながら松坂大輔のこととか名古屋めしの話とかやって、じゃんけんしたりとか(蟹なのでチョキしか出せない)、かなりはしゃいでて楽しかった。新しい王道ソング「その線は水平線」もPVで聴くことができるクオリティそのままにしっとり丁寧に聞かせてくれた。
新作が待ち遠しくなるロックな夜だった。「アンテナ」が好きな人はかなり期待して待ってていいと思う。
(追記)
社長(ベースの佐藤征史)が物品紹介のコーナーでの発言が一番笑えた。
「この(ツアーの物品の)タオル、すごく汗を吸うし、スポーツやる人にはいいと思う。あ、でも、くるりが好きな人にスポーツやるひといないだろうね」
正解やろね。
(文:ジュン)