繰り返しの日々、そして、ここじゃないどこかへ。~RefRain/上田麗奈~
落単しました。toraどぇす。
以前に悠木碧さんのイシュメルにハマってるみたいな記事を書かせていただきました。
delivery-sushi-records.hatenablog.com
それから一か月もたたないうちに別の声優アーティストの作品にハマってしまいました…浮気者だなぁ!伊藤誠かお前は!
で、その方がこの方です。
あら可愛い。
はい、うえしゃまこと上田麗奈さんです。
女児アニメ「プリパラ」でおなじみかと思います。大きいお友達だけじゃなく、リアル幼女からも人気(なの?)!!!
僕自身は2017年春・夏季アニメの「サクラクエスト」で存在を知りました。
こちら、「サクラクエスト」でうえしゃまが演じていた四ノ宮しおりちゃん。
可愛い!!!!!!!
おっとりキャラで地元思いのいい娘…しかも巨乳!さらにはお姉ちゃんがcv.能登麻美子!!!!!!!!
能登麻美子だよ!!!!!!!
cv.上田麗奈と能登麻美子の姉妹のいる家族…どうすれば四ノ宮家に転がり込めますか()
しおりちゃんとその声を演じるうえしゃまに魅了されてしまってわけです。
この声…癒しだ…セラピーだ…ぼくもだんないされたい…(?)
そんなうえしゃまのデビューEPがこちら。
RefRain/上田麗奈
EPなので全6曲…なんですが、LPにも負けないこれまたとんでもない出来だったんですよ…
そもそもうえしゃま、歌うことが苦手だったといいます。
「プリパラ」なんかアイドルアニメなんで、キャラソンなんかめちゃくちゃあるやんどうなのその辺?と思ったんですが、それはキャラクターを演じるうえでの延長線上にあることなのでどうにか受け入れられたとのこと。歌手デビューのオファーを受け、悩みに悩んだうえでの決断だったとのことだそうな…よく決断してくれたなぁ(泣)
そんな今作は全曲にうえしゃまご本人が作詞で参加しています。そして、EP全体を通して
・繰り返す(Refrain)する日々
・ここではないどこかへ
といったメッセージが随所にちりばめられています。彼女が歌手デビューするまでの経緯を踏まえると感慨深いねぇ…(?)
6曲だけなので、1曲ずつ見ていこうかしら?
1.マニエールに夢を
マニエールっていうのは…
大辞林 第三版の解説
マニエール【manière】
仕方。方法。美術・文学などで、作者独特の表現方法。
(コトバンクより)
なんだって。ふーん…
fhánaの佐藤純一さん作曲。個人的にこれが一番好きかも…
全体を通して朝に聴きたくなるようなポップで軽快なナンバー。なんですが、サビ!なんか泣けてくるような美メロ…なんか「青空のラプソディ」にも通じる気がする。
小林さんちのメイドラゴン見てたんでね。これもポップなのになんか涙を誘うような美メロなサビがとても印象的。
”どうして私、ここにいるんだろう?”
”日々は繰り返す いつだって時計の輪の中”
と何度も歌われる歌詞もまた印象的。 まさに”Refrainする日々から新たな場所へと目を向けようとする一曲目なわけです。
2.ワタシ*ドリ
ピアノとギターによるちょっと可笑しなリフが奏でられるこの曲。最近の国産ロックバンドってこういう高音のリフ多いよね。でも曲の構成はとても洋楽的な面白い曲。
ちなみに、ギターリフの”リフ”は”リフレイン(Refrain)”の「リフ」だぜ!!!
ねえ、ここじゃないどこかに行ってみないと思わない? あなたが知っている私と
というフレーズが印象的ですね。うえしゃま、いよいよ動く!といった様相でしょうか?歌手デビューし、新たな世界へ足を踏み入れるうえしゃまからリスナーやファンへ向けたメッセージソングのようにも聴こえます。
「一緒に行ってみる?」と囁くラストにはドキッとします…w
3.海の駅
今作からシングルは出ていないのですが、発売前にPVがフルで公開されたこともあり、この曲がリード曲になっています。
非常にアンビエント的な雰囲気を持つ美しく、優しくも力強いこの曲。
収録楽曲の内『海の駅』は仕事について歌った内容であり「これからも芝居をしていきたいけれども、先が見えないという不安。でも助けたり導いたりして下さる先輩がいて。これからももっと頑張りたい。泳ぎ続けたい、という気持ちを全面に出している曲です」と曲のコンセプトを本人が雑誌で語っている。
(Wikipediaより)
とのこと。
”海の駅”で、決まった場所へ向かう電車を待つ。どこまでも広がる海、どこへだって行ける。なら泳ぎだしていこうじゃないか。そんなメッセージが込められているように感じます。
4.毒の手
この曲を作曲したTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDさんがほんとに好きなんです…僕が大好きな上坂すみれさんとも何曲かコラボしていて、そこから感じられるKraftwark、YMOから影響を受けたという(たしかすみれさんのラジオで言ってた)エレクトロ、テクノポップミュージックはほんとに素晴らしい…
ところがこの曲、ストリングスが前面に出ていてビックリしました。ですが、ちゃんとエレクトロミュージック感も感じられます。特にベース。ちょっとMassive Attack(特にTeardorop)感がある?
5.車庫の少女
三拍子の曲。全編に渡って非常におとぎ話のようでまたゴージャスな雰囲気が漂っています。歌詞にも 「硝子の靴」とか出てきます。うえしゃまのコーラスワークや語りも特徴的で、よりうえしゃまの”声”がフィーチャーされた一曲です。
タイトル通り、車庫にいる少女が主人公のこの曲。「鍵がかかっていないのに開かない扉 」から出ようとする少女はシンデレラのようであり、うえしゃまそのもののよう…
”ワタシ*ドリ”と同様に「ここじゃないどこかに」と歌われていますね。
6.あなたの好きなメロディ
1曲目の”マニエールに夢を”と同じく、fhánaの佐藤純一さん作曲の優しくも力強いバラード。感動的なギターソロ、そして最後のサビでのうえしゃまの力強い歌声が涙を誘う一曲。
繰り返しの日々もかたちを変えていく
ここじゃないどこかは、ここから続いて
繰り返しの日々の中に歌うことを見つけ、受け入れ、そこから続く「ここじゃないどこか」へと歩みだす…EPの最後にこんなこと言われちゃ泣いちまうぜ…
アウトロに実は1曲目の”マニエールに夢を”のフレーズが取り入れられているのが粋ですね…まさに「Refrain」
どうでしょう。少しひねったポップから美しいバラードまで、うえしゃまの美しい歌声は心にしみわたってきませんか。
変わりゆく繰り返しの日々の先にある、「ここじゃないどこか」へ泳ぎだす上田麗奈の歌声、堪能してみては?
P.S.
実はもう1stシングルだしてるよ!作曲は”海の駅”と同じrionosさんです。
(文:tora)