更新再開のご挨拶
ブログ上では特にお知らせしていませんでしたが、約1年間更新をストップしていました。無期限活動休止期間を終え、この度『出前寿司Records』を再開します。改めて、この場でご挨拶させてください。
元を辿れば、僕の出発点はこのブログにあります。
2016年頃からいわゆる「音楽アカウント」としてTwitterを始め、音楽の趣味が近い人と繋がりながら細々と個人ブログも更新するようになったのですが、そのコミュニティが大きくなるきっかけが2017年の7月から始まったこのブログ(当時は旧サイト)でした。当時、自分のフォロワーが立ち上げる予定だった共同ブログに僕が参加するはずだったのですが、諸事情によりその計画は白紙となってしまいました。このままではもったいないという思いから「だったら自分で立ち上げてしまおう」と、半ば引き継ぐような形で始めたのが『出前寿司Records』だったのです。僕はTwitter上で有志を募り、複数人で一つのブログを更新していくスタイルで運営を開始しました。会ったこともない、ただ「音楽が好き」だという理由だけでインターネット上に集まった人たちでチームを作り、記事を書く。とても刺激的でした。
しかし、活動の継続には限界がありました。度重なるメンバーの流入や幽霊部員化、オンラインでの繋がりのみ故の意識の共有の難しさなど、そういったストレスが少しずつ重なっていきました。そして悩み抜いた末、僕はメンバーの「解散」とブログ更新のストップを宣言し、『出前寿司Records』は2019年1月をもって無期限活動休止となりました。読者も少しずつ増えていた矢先だったので、僕としては本当に苦渋の決断でした。
そんなブログを、この度再開します。
気づけば休止から1年以上経っていました。「あっという間だった」というのが正直な感想です。その間、僕は会社員から某レコードショップの店員になったり、個人ブログを立ち上げたりなど、色々と環境が変化しました。特にレコードショップに飛び込んだことは僕の生活をガラッと変えました。それまでは音楽的なコミュニティをTwitter上に求めていた(というよりTwitter上にしかなかった)のですが、そんなことをせずとも職場には音楽マニアがたくさんいる。毎日音楽の話をしながら音楽に触れられる。それも現実の世界で。シンプルに「すごいな」と思いました。そして、僕は少しずつTwitterから距離を置くようになっていきました。心が充足した状態で見るタイムラインは、あまりにも殺伐としていたのです。
ただ、僕は同時に「孤独」でもありました。以前から、僕は「Twitterのようなインスタントに消費されるものより、ブログなどの長く読まれるコンテンツが残る時代が来る」という自論を掲げ、それを信じて一人で記事を書き続けてきました。確かに、そういう気運が少しずつ生まれてきていることは感じなくはないですが、やはり気軽に投稿できるツイートは根強いですし、僕自身も完全にそこから抜け出せていないのも事実です。このまま誰にも頼らず一人で活動を続けていてもいつか袋小路にぶち当たる…直感的にそう思っていました。
じゃあ、またみんなの力を借りようじゃないかと。そんな思いで今日を迎えています。
無期限活動休止の間、どれほどの人がこのブログのことを気にかけていたでしょうか。正直、忘れ去った人がほとんどだと思います。爆発的なPV数でもなかったし、たかだか1年半くらいの運営だったので、残した爪痕もそれほど大きくなかったと思います。休止中も検索によるアクセスがコンスタントにありましたが、決して良い数字とは言い難いものでした。
しかし、消化不良のまま休止を迎えたこともあり、僕の心の中ではずっと引っかかっていました。そして、再開したい気持ちが少しずつ高まっていきました。なので、こうしてまた新たなスタートを切ることが出来て本当に嬉しく思います。
何やら大袈裟だな…と思う方もいらっしゃるとは思いますが、それくらい僕は張り切っているということです。例のコロナウイルスの件で音楽業界が悲鳴を上げつつある今、少しでも音楽の話題で盛り上げる一助になればいいな、と思っています。
更新再開にあたり、これまでの固定メンバー制は廃止し、随時ライターを募りコンテンツを充実させていくフレキシブルな活動形態にシフトします。誰でも気軽に音楽の話が出来る空間を目指していければ、という思いです。何か書きたい方は、お気軽にご連絡ください。
どうそ、今後ともよろしくお願いいたします。
2020年3月1日
出前寿司Records主宰 おすしたべいこ