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人生最後の夏 - 鬱フェス2018

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最近いいライブを観る度に「夏が終わった」などと繰り返し言っているけど、一向に夏が終わってくれない。外は残暑がひどいし、9月になった感じも全くしない。

そんな中、誰かが考えた「平成最後の夏」とかいうキモいフレーズをもじって「人生最後の夏」などとさらにキモくして声高に叫ぶバンドのフェスに行ってきた。

それがこちら!!!

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「鬱フェス2018」だーーー!!!!!!

 

アーバンギャルドが主催をつとめる本フェス、今年で5回目を迎えました。おめでとうございます!

 

タイムテーブルはこんな感じ。

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この中から、私が観た下記の4つのアクトを振り返ります。

Maison book girl

オーケンギャルド (大槻ケンヂアーバンギャルド)

SPANK HAPPY

アーバンギャルド

 

 

✱  ✱  ✱

 

 

13:30〜

会場である渋谷TSUTAYA O-EASTへ到着。美人なフォロワーさんと合流し中へ入る。

客層がおもしろい。アーバンギャルドのファンがやはり多いようで、セーラー服を着た女の子が多い。腕が洗濯板みたいになってる子もいたな…。かと思えばおじさんもいるし、バンギャもいるし、オタクもいる。

会場が思ってたより大きくテンションが上がる中、アーバンギャルドの4人が登場。「盛り下がれ〜!」と彼ららしい開会宣言が行われ、期待値はさらに上がった。

 

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Maison book girl 13:50〜

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トップバッターはブクガ! 下手側のほぼ最前列を陣取ったおかげで4人がバッチリ見えました。矢川葵と井上唯の黒い見せパンもバッチリ見えました。ありがとうございます。葵ちゃんの脇も綺麗すぎた。

白の新衣装になってから初めてライブを観たのですが、いいですねあれ。腕の布とかちょっと邪魔そうだけど。唯ちゃんの衣装が特にかわいい。

ちなみに親知らずを抜いてほっぺがふっくらしていた和田輪ですが、少し日にちが経っていたのと姫毛で隠れていたのもあり、その様子はあまり確認できませんでした…。

それにしてもブクガの4人、顔の造形が良すぎませんか? なんかもうライブ中ずっと「超かわいい…」としか思ってなかったです。セトリもクソやばだった。ていうか6曲は一瞬! やっぱりロングセットで観たい。

 

・セットリスト

1. レインコートと首の無い鳥

2. faithlessness

3. 十六歳

4. film noir

5. snow irony

6. my cut

 

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オーケンギャルド 15:50〜

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少し休憩を挟んだあと、大槻ケンヂアーバンギャルドのコラボステージへ。オーケンは鬱フェス皆勤賞らしく、それもすごいけど、すぐそこでオーケンが歌ってる事実がやばすぎた。そしてよこたん(浜崎容子)は黒いエナメルのセーラー服を着ている。エロすぎ。

MCではオーケンの新ソロプロジェクトについての告知が。正式名称は明かされなかったが、通称として「オケミス」というプロジェクト名が公開され、会場がわいた。しかもそのオケミスから2曲も披露! どちらも本当にいい曲でした。

最後は筋肉少女帯の代表曲「踊るダメ人間」で終了。すげえもんを観たな。

 

・セットリスト

1. 釈迦

2. ハッピーアイスクリーム

3. 退行睡眠の夢 (オケミス)

4. ポエム (オケミス)

5. 踊るダメ人間

 

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SPANK HAPPY 18:35〜

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ガストで腹ごしらえをしたあと、松永天馬や和田輪もファンを公言するSPANK HAPPYへ。これが想像以上に良かったです。

私はユニット名を知っている程度で聴いたことがなかったのですが、菊地成孔さんのお名前は存じ上げておりました。

打ち込みのクールな曲に合わせて踊る2人の艶やかさよ…。エアギターだけでなくエアサックスやエアキーボードなども飛び出すパフォーマンスには目を見張るものがありました。さすがの貫禄。最高にかっこいい! この日一番の収穫はSPANK HAPPYを知れたことです。

↓再始動についての記事

 

・セットリスト

(分かり次第載せます)

 

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アーバンギャルド 19:05〜

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トリはもちろん主催であるアーバン。彼らのライブを観るのは3年ぶりくらいなのですが、その時よりも遥かに大きいステージでたくさんの観客を前にパフォーマンスをするアーバンを観ているとすごく感慨深い気持ちになりました。アングラカルチャーの新星としてカルト的な人気を誇っていた彼らも今やフェスを主催する側になって、色々なアーティストを巻き込んでいる…。異端だったはずのアーバンギャルドが新たなスタンダードになったことを実感できました。

個人的なハイライトは「都会のアリス」と「箱男に訊け」と「平成死亡遊戯」。「都会のアリス」ではセーラー服に身を包んだMaison book girlが登場! んがわいいいいいいんんん…。コショージメグミのスケバン感は板につきすぎてました。「箱男に訊け」ではダンボールに身を包んだオーケンがステージに現れ、曲終了後「全然動けなかった!!!」と叫び会場が爆笑に包まれるなんて一幕も。

アンコールでは出演者全員がステージに立ち、「ももいろクロニクル」で大団円! 素晴らしいライブでした。

 

・セットリスト

1. あたしフィクション

2. プリントクラブ

3. 水玉病

4. 自撮入門 (w/椎名ぴかりん)

5. 都会のアリス (w/Maison book girl)

6. ビデオのように

7. 大人病

8. 平成死亡遊戯 (w/絵恋ちゃん)

9. 箱男に訊け (w/大槻ケンヂ)

10. 萌えてろよ (w/PASSPO☆)

11. あくまで悪魔

12. シンジュク・モナムール

13. 大破壊交響楽

14. ワンピース心中

en1. さよならサブカルチャー

en2. ももいろクロニクル (全出演者)

 

 

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アンコールのMCでは、よこたんがこんなことを言っていました。

「私も日々生きづらいとか死にたいと思うことはあるし、ここにいるみなさんもそう思ったことがある人ばかりだと思います。だから私たちはそんな人に寄り添うような音楽をこれからも作っていきます」

この言葉が、アーバンギャルドの全てを物語っているような気がして、思わず目頭が熱くなりました。あんな女神のような人でも自分と同じようなことを日々考えている。だからこそ、彼らの音楽は支持されるし、私にとっても大事なものとしてずっと響いているということを、改めて実感するに至りました。

 

鬱フェス、来年以降もさらにパワーアップしたものになることを期待してます!

 

 

(文:おすしたべいこ)