悠木碧のスキマファンタジー「イシュメル」
toraです。
ちょっとガチではまってしまったアルバムがあるんで紹介させてください。
これです。
イシュメル/悠木碧
魔法少女まどかマギカの主人公(?)、鹿目まどか役などでおなじみ、大人気FGO廃人女性声優の悠木碧さんのアルバムです。これがマジで感動的なほどすごいんだよ!
まず、なぜに悠木碧なんや…
と思った方もいらっしゃるかと思います。僕自身、声優アーティストさんは上坂すみれさんしか聴いてなかったわけです。なぜに上坂すみれなんや…という話は追い追いw
ほんで、なんかほかにも声優アーティスト聴いてみたいなぁと思い、いろいろ探してた中で、悠木碧の本作に出会ったわけです。
この作品、他の声優アーティストの作品と比べても、かなり異質な気がすると思います。
・曲
聴いていて思うのが拍が取りづれぇ…
特にこれ。
なんとなーく聴いてて、途中でんん?となる…
まあ、アルバム全体がこんな変拍子のオンパレードというわけではないんですが、三拍子の曲の方が四拍子より多い…ポップミュージックはその多くが四つ打ちが多いという認識で生きてきたので、まさか声優アーティストの作品でここまで複雑な曲が聴けるとは思ってもなかったです…ここがほかの声優アーティストさんと違う大きなポイントかと思います。
曲そのものですが、アルデコラージュラミラージュやダスティー!ダーティストマックようなクラシカルで愉快な曲だったり…
もちろんロッキングチェアー揺れてのような打ち込みのような曲…
さらにはクピドゥレビューやAngelique Skyみたいなスウィングジャズ感のあるものまであります。
が、シンプルなロックらしい曲は皆無です。ストリングスやホーンセクションの方が目立っています。アルバム全体に漂うファンタジーで独創的な雰囲気がまるで一作のミュージカルを見たかのようなそんな感じに浸らせてくれます。もう、まどマギのイヌカレー空間を音楽でそのまま表現しちゃってるような…
・歌
今作の大きなポイントの1つは歌です。
…まあそりゃそうなんだけど、そうじゃないんだよ。
声優さんが歌を歌う、なんてことはまあ特に驚くことでもないんですけど、基本的にいわゆるキャラソンではあくまでキャラになりきって歌う、ほんで自身の名義ではまあ普通にその人としてガチで歌う、これがまあ普通だとおもうんです。
ですが、今作では悠木碧氏、歌いながら演じ分けてます。とりあえずこの2曲聴いてみそ。
もちろんですが、これ全部悠木碧です。
曲ごとで歌いわける、なんてのはよくある話ですが、もうなんか別人格が出てるような…まるで、いろんなキャラクターになりきって歌ってるみたい…
ほかの声優さんはもう自分のいつもの感じでちゃんと歌っているのでもう「歌手」やなと言った感じなんですが、これに関しては「歌手」と同時に「声優」だという印象が強いです。とても新鮮。悠木碧すげぇなぁ…声優すげぇなぁ…
・歌詞
聴いてて、歌詞カード読んでて思ったのが
ぶっちゃけ歌詞がよくわからん…
ということ。
ですが、wikiによると
本作は全曲通したストーリーになっており、「スキマの世界」をテーマに作られ、9曲目「ダスティー!ダスティーストマック」の詞にある「Baggy」「Stinky」「Frosty」「Wooly」という名前の「スキマ怪獣」が登場している。悠木曰くスキマ怪獣は「いわゆる怪獣とは違っていて。そんなに怖くはない存在。むしろちょっと愉快」。
とのこと…えぇ…
音楽ナタリーのインタビューでは本人が色々語ってます。
僕の頭ではついてけない…
楽曲によって歌い分けがなされているのは、主人公とスキマ怪獣4匹を演じ分けた上で歌っているからなんですね。この「スキマ世界」「スキマ怪獣」が全体のテーマとなっていることが、作品の独創的でファンタジーな世界観、コンセプトアルバム(ですねほぼ)のような統一感そして悠木碧の歌唱に反映されてるわけです。
なので、シングルのクピドゥレビューとビジュメニア、カップリング曲のtwinkAtrickは当初収録するかは悩んだそうです。曲的には気にならないですが、確かに歌詞の点ではズレができてますね。気になる人は気になるかも。
いかがでしたでしょう。悠木碧の描くファンタジーなスキマ世界、是非覗いてみてください!ヤミツキになりますよ…
(文:tora)