天使にふれたよ!(Angelic Milk 1stアルバムレビュー)
2019年最初の記事がこれになります。
天使にふれたよ!、というタイトルから思い出してほしいのは、アニメ「けいおん!」がもう10年前の作品になってしまったということですよ。ジジイになってしまった・・・。
時の流れが恐ろしいという話は置いておいて、先日リリースされたアルバムのレビューをしていこうと思う。
ロシアのロックバンド、Angelic Milk の1stフルアルバム「Divine Biker Love」だ。
ジャケットを見て「あっ(察し)」となるのは待ってほしい。ジャケットが変わっててもバンドをしている人のビジュアルがかっこよかったりもする。そのビジュアルがこれだ。
自己完結の長いフリにお付き合いいただき、ありがとうございました。
どぎつい見た目とジャケットから、胸焼けしそうになるようなポップバンドに見える。
だが、全然違う。ローファイで、ドリーミーで、時にはハードで、とにかくごちゃごちゃでカッコいいオルタナティブロックバンドだ。
(また、ボーカルの女の子はモデルとしても活動してるらしい。美人ってなんでもできるんだね)
これがアルバムの前に出したEPに収録されている曲だ。
angelic milk - "Rebel Black" (OFFICIAL VIDEO)
「そのビジュアルでこれ!?」と言わんばかりの、気だるい感じとサビでギターをかき鳴らす豪快さが完全にツボだ。完全にギャップ萌えだ。
そんな Angelic Milk の1stフルアルバム「Divine Biker Love」がリリースされたのは、ほんの数日前。1月9日だ。旬なうちにぜひ入手してほしい。
バンドとアルバムのざっくりした説明はこれくらいにして、今回のアルバムの収録曲から、自分のイチオシをいくつか紹介したい。
#2. Ball Gag Ki$$
思い切りハードロック。だけどボーカルがずっと気だるげ。作中で激しい側面を存分に見せているのはこの曲。
#4. Acid & Coca-Cola
今作での自分のフェイバリット。鉄琴みたいな音、歪んだ重いベース、ささやくようなエフェクトの効いたボーカル。ごちゃごちゃなのにドリーミー。曲のタイトルはぴったりだ。どこまでも沈んでいくのに体中が甘さで包まれていてやめたくない、そういう気分になる。楽曲の振れ幅がすごい。
#6. Celebrate
こういうオーソドックスなオルタナもやったりする。アルバムの流れで聴くと非常に良い。
Angelic Milk – "Celebrate" (OFFICIAL AUDIO)
ざっくりとしたレビューだが、一聴の価値は十分にある若手バンドだ。次のアルバムではもっとひねくれたロックを聞かせてほしい。
アルバム採点
3.0/5.0
(文:ジュン)